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空手・愛のムチ考

《空手・愛のムチ考》

小学生中学生を対象に空手道を指導して十数年になりますが、新聞テレビ等で一向になくらならないニュースに「体罰」があります。

国語辞典によれば、体罰とは「反省や改悛を促す手段として、殴る蹴るなどして身体的苦痛を加えること。身体的打撃による罰。教育の場における体罰は、学校教育法において禁止されているが、しばしば過度の体罰が行われていることが発覚して問題視されている。」とあります。

空手に入門をご検討中の保護者の方から、「道場に体罰はありますか?」とのご質問をいただきます。

私の答えとしては「竹刀でお尻を叩くペナルティーがあります。しかし、一生懸命頑張っているのに、できないからといってペナルティーを科すことはありません。

たとえば、真面目に稽古しているお友達に迷惑をかけたり、ふざけて妨害したりする場合には、ペナルティーを科す場合があります。」

体罰と非体罰の線引きは、非常に難しいものと言われていますが、罰を科す目的とその加減・限度が指導者の中で明確に理解できていないことには、この問題は解決しないように思います。

学校教育の中で、監督や担任が、試合に負けたからというその腹いせで限度を超えた罰を科す、これは可罰目的と限度の明確性を理解していない行動と考えられます。

一方で、武道(空手道)は「入門」という儀式行為を行います。

先生と生徒は、入門という行為によって、子弟の絆=疑似家族の関係を結ぶのです。

それは、先生の技前を自ら進んで伝承しようとする弟子の心構えでもあります。

その空手の伝承希望者が、稽古中にふざけたり、真面目に稽古している生徒の妨害をするという行為は、修行者としてあるまじき行為です。

その場合、修行不適格者として、稽古から外れさせ正座して見学をさせる。他修行者の真摯な稽古を見学して、自らの至らなさを気づかせる、のがふさわしいと思います。

一般的に、分別のあると考えられる高校生以上(社会人)に至っては、子供のように、指導者に諭されることなく、それぞれの設定した目標にむかって日々努力する姿勢を磨いていただきたいものです。

自分の弟子を愛さない指導者などいません。

自分の指導者を愛さない弟子もおりません。

昨日の自分よりは今日の自分、今日の自分よりは明日の自分…

昨年の自分よりは今年の自分、今年の自分よりは来年の自分…

終わりなき自己完成を目指して、それぞれの理想とする空手道を邁進していただきたいものです。

 

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