厳しくない?空手の先生
より引用
■質問Aさん
厳しくない空手の先生。
子供二人を空手道場に通わせています。
上の子は九歳で、おっとりしていますが、優しい先生の指導で自信がついてきたようです。
空手が好きで、試合でも勝ちたい!と地道な努力をしています。
週一の道場での稽古ではナカナカ上達しないので、家では必ず毎日ストレッチ、疲れや友達との約束がない日も基本練習やミットなど頑張っています。しかし、もう二年位習っていますが、試合では一度も勝ったことがなく、自信がなくなってきているようです。
道場では下は四歳から一番上の子は中学生も一緒にやっていて、ミットや組手も力加減に気を付けてばかりで、戦術や速さに気を使うことができてません。
先生は、子供達がふざけても怒らず、時には友達のように一緒に笑っていたり。。。その雰囲気で周りの保護者もおしゃべりがうるさく、先生の声が聞こえなかったりで子供達が集中出来ていません。。。
基本のパンチやキックのフォームも、あまり上手ではなく、勝ちたいと言ってるのに可哀相で( ; ; )本当に強くなって、勝ちたかったら他の道場に変えよう?と言っても、優しい先生も仲間とも離れたくないと言われました。
どうしてあげるのが子供達にとって良いのか、悩んでいます。
親としては、気持ちのメリハリや礼儀、敬う心を学んで欲しかったのですが。。。
アドバイスを頂けたら嬉しいです。お願いします。
■答え①さん
子供さんは子供さんで「自分の人生」を歩んでいるものです。
いちいち口出ししてたら一人前にはなれません。
厳しくされないと出来ないなら厳しくされても出来ません。
要点は、自分で観て、聴いて、考えて、試行錯誤する力、自発的な練習です。
この点、子供さんがやっているようなので、特に言う事はないものと思えます。
厳しく「されても」、ただ無表情で死んだ魚の目をした言いなり人間になる確率が高いだけです。
そりゃ親とすれば扱いやすいでしょう。楽できるでしょう。
でも、そんなのは礼儀や敬う心などと呼べるようなものではありません。
上辺だけなので。言われたら北朝鮮の子供のような作り笑いもできるようになるでしょう。
そんな風に育ってほしいと思える親って全く信じられません。
厳しい、というのは、恐怖に縛られているものなので反動がくることもあります。
力を得たら倍返し、なんて。。。
結局は自分で自分に「厳しく」できる人間でないと何事も通用しません。
厳しくされてやらされている子供より、自分で練習できる子のほうがはるかに人間力が育まれていると思えます。
自分で自分に厳しくできる人になれば、本当に感謝できるようにもなると思います。
今その方向にいると思いますので、上辺だけ人間の路線にあえて行く必要はないでしょう。
成長期が過ぎて以降、出来てた子が人並みになり、出来なかった子が伸びてくる、など、また変わってきますので、焦らずに時々ほめるところを見つけてほめる、くらいでいいと思います。
■答え②さん
お気持ちはわかりますが、道場や先生に強くしてもらうという他力本願な考え方が見え隠れします。
強豪道場でも、普通の道場でも、たくさん練習すれば強くなります。
強くなる人は、どこにいてもなります。
稽古量が足りないと考えた方がいいと思います。
試合で勝つような人は、道場稽古が週一程度ではないのでは?
自主トレも、たくさんしている人も多いです。
勝ちたいから週三回通うとか、そのために近くの道場に変えるとかいうのであれば、意味があると思います。
強くなるキーワードは、道場の変更ではない気がします。
空手が楽しくていい仲間がいる環境は最高だと思うし、大会成績ありきでしごきまくる場所だと、耐えられないかもしれませんよ。
空手をやらせる意味が何なのか、考えてみてはどうでしょう。
■答え③さん
空手等武道を25年以上やり、今の子供と空手道の道場に通っています。
数多くの道場に通いましたが、自分にとって理想の道場というのはそうそうありません。
もし、道場を変えたとして、道場長が厳格過ぎて、お子様が空手嫌いになるかもしれせんし、悪い友達がいない保障もありません。
今の道場にも良いところはあるはずです。
私の道場でもたまに道場長がおしゃべりを始め、稽古が中断してしまうことがあります。
道場長は私など足元にも及ばないレベルの方ですので、逆らうこともできません。
でも、最近あまり気にならなくなりました。
というのは自分の足りない稽古をするように心がけるようになったからです。
全てを道場に期待しては、必ず不満の残ります。
理想の半分くらいを期待して、後は自ら補うことです。
ただ、まだ、子供ですので、何より空手を楽しんでくれれば、まずは良いのではないでしょうか。