昇段審査の心構えについて
昇段審査の心構えについて
http://rkyudo-riron.com/category185/entry70.html
より引用
※弓道→空手道に置き換えて、読むと大変参考になります。
審査の心構えは、「礼」の心構えを体配で行い、表現することです。
弓道には、しつけ、慎み、和敬、克己、反省などの徳目を体得することが大切です。
なぜなら、形や技だけにとらわれた弓道では、的中至上主義になってしまうため、そこに心は伴ってはいません。
日本の弓は儒教の影響をうけて「技」から「道」へ進みました。
技術に倫理はありませんが、「道」には倫理が伴います。
礼記射義に記された「射は進退周遷必ず礼にあたる」というのは、射法と礼が一体になったことを表しています。
現代弓道はスポーツの性格が強くなり、大衆的になり、楽しみ愛される弓道になることは当然であります。
しかし、弓道の性格には、苦しみ、悩みつつ道を追求しようとする苦行道も存在します。
このように、絶えず勉強に励むことは、弓道の道の面を経験し、自己の生活に役立つ心を構築することができます。
これらの正しい信念と勇気を持つためには、「礼」に即した体配を修練する必要があります。
そして、これらを表現した体配に近づけるに、いくつか決まりと方法があります。
体配は基本体とも言い換えられます。
基本体には、基本の姿勢、基本の動作があります。
立った、すわった、回った、これらの動作には正しい規矩があります。
まず、身形を正しく学び、直になって、正しく規矩を守って修練を行うことが大切です。
それによって体の構えが崩れなくなり、動作に隙がなくなります。