資料:空手の思い出④
少林寺流空手道錬心舘と深いかかわりを持つ空手道中興の祖・喜屋武朝徳先生。
先生が、「空手の思い出」と題して、空手道について私見を述べられた記事を順次紹介させていただきたいと思います。
http://www.shidoukan.com/kyan/post_21.html
より引用
1942(昭和17)年5月、拳聖喜屋武朝徳著「空手の思い出」、空手道師範喜屋武(きゃん)朝徳(ちょうとく)氏(73)は今年古希月下。
中頭郡読谷山(ゆんたんざ)村比謝河畔に悠々自適の生涯を過し、県立農林校空手教師、五尺に足らざる小体で夙(つと)に喜屋武ミー小の異名をとり尚壮者をしのぐ矍鑠(かくしゃく)として生きた空手の歴史。
■勝負術(しょうぶじゅつ)■
勝負術では如何(いか)にして相手に勝つことが出きるかの問題であります。相手に勝つには身体各部の動作は能く力学の理に適ひ精神の作用は真理に背(そむ)かざる様にしなくては到底(とうてい)美事(みごと)に勝ち得ることはできません。故に勝負法を修行するものは身心の事理を能く考(かんが)へて宇宙の大自然に合(あ)はなければなりません。