好き嫌いによりて憂い生じ、おそれ起きん。好悪を離れし人に何の憂いやおそれあらん
『好き嫌いによりて憂い生じ、おそれ起きん。好悪を離れし人に何の憂いやおそれあらん』(釈迦「法句教」)
好きなもの(物・人・事)がない(いない・できない)、
嫌いなもの(物・人・事)だ、と不愉快になり、心をわずらわす。
好き嫌いにとらわれなくなれば、そういうことはなくなる。
『人を見下してはいけません、嫌ってもいけません。それらはもめごとと争いしか生まないのですから』(エドガー・ケイシー)
『人を嫌いだ、イヤだと思うその気持ちは、まさしくイヤなものじゃないか。自分にとってイヤなものじゃないか』(池田晶子)
人を嫌わないほうが、自分のためにいい。
『この世には完全無欠の物もなければ、全然無用の品もない。われわれの親にも子にも友人にも欠点があれば、われわれの憎み嫌う人にも特長がある』(新渡戸稲造)
人に嫌なところがあってもいい(あるのが当たり前)、それに、いいところもあるはず。
『自分を愛する人は、自分を愛するからこそ、他人を嫌うということをしないんだ』(池田晶子)
『常に嫌いだと思う相手には、つとめて親切にし、やさしくするような気持ちに自分を仕向ける』(中村天風)
自分(の幸せ)のために、嫌な相手にもやさしくするように心がける。