全日本少林寺流空手道連盟 錬心舘 鹿屋南地区本部 鹿屋東部支部

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克己心とは?~賽の河原の子供たち~

 

三途の川

ここは、三途の川のそのほとり、賽の河原と呼ばれる場所。

そこでは、子供たちが石を積み上げている。

親より早く死んだこの子供たちは、その罪を購うため、石の塔を完成させなければいけないのだ。

しかし、塔が完成間近になると、毎回棍棒を持った鬼がやって来て、石の塔を壊してしまう。

子供たちは、壊されないように抵抗するが、鬼は不思議な力があるためなのか、触れることができない。

泣きじゃくる者、怒る者、呆然とする者など様々な反応をする子供たち。

まだ幼い子が多いのか、その反応はことさら大きく、静かな川辺をざわめかせる。

鬼は塔を壊し終わると、その子供たちをあざ笑うかのような哄笑を残し、霞のように消えさっていく。

鬼が消えた後、子供たちはまた石を積み始める。

今度は子供たちなりに頭を使い、複数の塔を同時に建て始め、一つ二つ鬼に壊されてもいいようにした。

しかし、完成間近になったとき、今度は鬼も複数になって現れた。 

無惨に壊されていく塔たち。

それは、鬼が子供の浅知恵を嘲笑っているかのようだった。

毎回、毎回壊される塔。

その内、ほとんどの子供が積むことを諦めてしまった。

そんな中、一人の少年が、また塔を積み始めた。

回りの子供は、皆諦めた表情でそれを見ていた。

案の定、その塔は完成間近で壊されてしまう。

だが、その少年は壊されても、壊されても、塔を積むことをやめようとはしなかった。

そのうち、一人の子がその少年に問いかけた。

「そんなことをしても無駄さ。また、壊されてしまうだけだよ」

「壊されてもいいさ。それよりも、今度は丸い塔ができたよ」

よく見てみると、その塔はたしかに円錐状になっていた。

「前回は四角い塔、その前は三角の塔。塔を作るの、楽しいよ」

少年はその汚れた顔に、あどけない笑顔を浮かべながら、本当に楽しそうに答えた。

“塔を作ることを楽しむ”

完成させることばかりに気をとられ、他の子供たちはそんな簡単なことを忘れていた。

塔を作る者、見て楽しむ者、次の塔を考える者。

それぞれの楽しみ方で、子供たちは塔作りに熱中しつづけた。

鬼は塔を壊すことはできても、子供たちには触れることができない。

鬼は楽しそうな子供たちを見て、地団太を踏むことしかできなかった。

ここは地獄の入り口、賽の河原。

子供たちの楽園だ。

空手の稽古・試合も同じことです。

日々の稽古は、単調な動作の繰り返しばかりで、レクリエーション活動やスポーツクラブのような楽しさは多くはありません。

また空手の試合も同じことです。

勝つことばかり=勝利至上主義に走りすぎると、礼節や心身鍛錬などの空手本来の意義を忘れてしまいがちです。

克己心とは、己に打ち勝つ心。

空手にひたすら打ち込むことによって、そうした人間の煩悩・邪念を払うことが、正しきを断じて行う「義」となり、「誠」となるのです。

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